事例紹介

当事務所が今までに手がけた事例をご紹介いたします。

F様ご夫妻にはお子様がいらっしゃいませんでした。
先般ご主人が亡くなられご相談を受けました。
財産は自宅の他近隣にアパートを所有、他金融資産ですべて結婚後夫婦で築かれたものでした。
夫婦で苦労して作った財産なので夫が亡くなったときには当然奥様のものになると思っていらっしゃたところ、そうではないとわかりあわててご相談いただいたものです。
ご主人は弟がいることは知っていましたがお付き合いはありませんでした。
弟さんとは夫との話で話題に出ることもなく、その生死や住んでいるところも全く分からない状況
。当事務所でご依頼を受け調査開始。存命で名古屋に住んでいることが判明。相続手続きについて当方から接触を図り無事終了させることができました。特に仲が悪くもなく弟様もよく事情を理解しておりスムーズに手続きは進みました。以後弟様とのお付き合いも始まったそうです。

このケースは弟様のご理解が頂けたことからスムーズに進みましたが、遺言書があれば…と痛感させられる事案でした。

目黒区にお住いのY様の遺言書作成をお手伝いさせていただきました。
Y様はおひとり身の方で親から相続したご自宅でペットの猫と一緒にくらしておられました。齢を重ね世間でも終活の話題をみかけることから気にはなっていたそうですが、財産のこと、お墓のこと、猫のことなどどうしたらよいのかわからないまま不安が募っていった状況でした。近所の友達との何気ない会話から当事務所にお電話いただいたのがきっかけで遺言書をお作りすることができました。
Y様にはお子様がなく兄弟もいません。普段から付き合いのある身内は大阪に住むいとこの方おひとりでした。そのいとことは遠距離のため年に数回しか会えませんが何かにつけ気にかけてくれてました。生い立ちから趣味、生活状況などいろいろお話をさせていただきお寺や動物愛護団体への寄付を含めたY様のお気持ちに沿った遺言書を作成させていただくことができました。
相談当初は遺言書について「縁起でもない…」との思いもお持ちで完成までに時間はかかりましたが、最終的に「思い通りの遺言書ができました」と言っていただきすごく安心されておられました。
不安がなくなったのでしょうか、作成後は以前にもまして活動的なご様子でご旅行やライフワークの動物保護に活躍されておられます。